2017年12月5日火曜日

商用OSのEOSを調べてみた!2017年末版

顧客へシステム更改の提案をする際に、最低5年はサポート可能なOSの選定が必須となることが多く、念のためサポート期限(EOS : End Of Support)を調べることがよくある。

面倒になったので、本記事でいつでも参照できるようにまとめることにした。2018年にサポート期限を迎える製品については、赤字で強調表示した。

今回調査した商用OSは以下の通り。SUSEが無いとか、Solarisが無いとか、いろいろ意見があると思うが、私が個人的によく使うOSのみに絞らせてもらった。

  • Windows (PC用)
  • Windows Server
  • vSphere
  • Red Hat Enterprise Linux
  • AIX
  • HP-UX

なお、本記事で「EOS」と表現する場合は、製品として完全にすべてのサポートが終了する期限を指すことにする。例えば、通常サポートが終了しても延長サポートが存在するような場合は、EOSとは表現しない。

Windows (PC用)

2018年になっても即座にEOSとなるOSは無い。Windows 7に関しては、2020年まで延長サポートが続くこともあり、Windows 10に切り替える企業は2018年も少数であると想定される。

・製品のライフサイクルの検索
https://support.microsoft.com/ja-jp/lifecycle/search

・ご存知ですか?OS にはサポート期限があります!
https://www.microsoft.com/ja-jp/atlife/article/windows10-portal/eos.aspx

・Windows 7 SP 1
延長サポート:2020/01/14 (SP1必須)

・Windows 8.1
メインストリームサポート:2018/01/09
延長サポート:2023/01/10

・Windows 10
メインストリームサポート:2020/10/13
延長サポート:2025/10/14


Windows Server

Windows Serverも2018年に即座にEOSとなる製品は無い。どちらかというと、HWやOS上のアプリケーションのEOSが先に来てしまい、更改するということが多いと思われる。2018年10月までであれば、そこからまだ5年の延長サポートがWindows Server 2012には残っており、Windows Server 2016を使うかどうか判断に悩むこともあるかもしれない。

・製品のライフサイクルの検索
https://support.microsoft.com/ja-jp/lifecycle/search

・Windows Server 2008 R2 SP1
延長サポート:2020/01/14 (SP1必須)
※プレミアムアシュアランスによる6年の追加サポートが可能な模様
・Introducing Windows Server Premium Assurance and SQL Server Premium Assurance
https://cloudblogs.microsoft.com/hybridcloud/2016/12/08/introducing-windows-server-premium-assurance-and-sql-server-premium-assurance/

・Windows Server 2012 / Windows Server 2012 R2
メインストリームサポート:2018/10/09
延長サポート:2023/10/10

・Windows Server 2016
メインストリームサポート:2022/01/11
延長サポート:2027/01/11

vSphere

VMware製品のEOS情報は、以下URLにてPDFにまとめられており、大変わかりやすい。EOSは発売からきっかり7年と設定されている。2018年はESXi 5.0 / ESXi 5.1がEOSとなってしまうことが大きなイベントとなる。

・VMware Lifecycle Product Matrix
https://www.vmware.com/content/dam/digitalmarketing/vmware/en/pdf/support/product-lifecycle-matrix.pdf

ESXi 5.0 / ESXi 5.1 / vCenter Server 5.0 / vCenter Server 5.1
END OF GENERAL SUPPORT:2016/08/24
END OF TECHNICAL GUIDANCE:2018/08/24

・ESXi 5.5 / vCenter Server 5.5
END OF GENERAL SUPPORT:2018/09/19
END OF TECHNICAL GUIDANCE:2020/09/19

・ESXi 6.0 / vCenter Server 6.0
END OF GENERAL SUPPORT:2020/03/12
END OF TECHNICAL GUIDANCE:2022/03/12

・ESXi 6.5 / vCenter Server 6.5
END OF GENERAL SUPPORT:2021/11/15
END OF TECHNICAL GUIDANCE:2023/11/15

Red Hat Enterprise Linux

Red Hat Enterprise Linuxはかなりサポート期間が長い。例えば、2007年3月に発表されたRed Hat Enterprise Linux 5であっても、2020年までサポートが可能となっている (ただし、延長ライフサイクルサポート(ELS)アドオンと呼ばれる有料サポートの契約が必要)。

・Red Hat Enterprise Linux Life Cycle
https://access.redhat.com/support/policy/updates/errata

・Red Hat Enterprise Linux 5
End of Extended Life-cycle Support:2020/11/30

・Red Hat Enterprise Linux 6
End of Production 3:2020/11/30
End of Extended Life-cycle Support:2024/06/30

・Red Hat Enterprise Linux 7
End of Production 3:2024/06/30
End of Extended Life-cycle Support:未発表

AIX

AIXはTL (Technology Level)毎にサポート期限が異なる。本記事では各メジャーバージョンの最新TLのEOSを記載する。

・AIX support lifecycle information
https://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=isg3T1012517

・AIX 7.1 TL5
End of Service Pack Support :2022/04/30

・AIX 7.2 TL2
End of Service Pack Support :2020/10/31 (予想)

HP-UX

HP-UXはあまり頻繁なバージョンアップはなく、2007年4月に発表されたHP-UX 11i v3が未だに最新という状況となっている。

・長期間利用のための開発方針とサポートポリシー
https://h50146.www5.hpe.com/products/software/oe/hpux/topics/support/

・HP-UX 11i v2
サポート終了:2019/12月

・HP-UX 11i v3
サポート終了:未発表

参考

・End Of Support (EOS) の調べ方
https://tech-mmmm.blogspot.jp/2015/04/end-of-support-eos.html

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