2015年8月8日土曜日

Windows 7 Proの仮想マシンをWindows 10 Proにアップグレードしてみた

Windows 10はWindows 7やWindows 8のユーザーであれば1年間に限り無償アップロード権がもらえる。先日7/29にとうとうアップグレードの開始日となった。

とはいっても、私のWindows 7とWindows 8.1のPCはどちらもアップグレードの予約用のアイコンが表示されなかったため、何もせず期日を迎えてしまった。アップグレードは予約をしたPCに対し順次開始されるような雰囲気があったが、実際は手動であればいつでも好きなときにアップグレードすることができたので、その手順を記載する。

Windows 10のメディア作成ツールを入手

以下サイトからメディア作成ツールを入手する。32bitと64bitがあるので、現在使っているOSに合わせてダウンロードすればよい。

https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows10

アップグレードの開始

メディア作成ツールという名前なので、Windows 10のISOファイルも作成することはできるのだが、このツールが直接OSのアップグレードを実行する機能もある。今回はその機能を使ってみた。

なお、今回自分がアップグレード対象としたのは、Windows 7上のVMware Workstation 11で稼動しているWindows 7。さすがにリリース直後のOSをメインPCにインストールする勇気はでなかった。

さて、メディア作成ツールを起動すると以下画面が出る。ここで「このPCを今すぐアップグレードする」を選択する。
※インストールメディア(ISOも作成可能)を作りたければ、下を選ぶ。


そうすると以下のような遷移で処理が動く。

 ①Windows 10をダウンロードしています (6分)
 ②ダウンロードを検証しています (2分)
 ③Windows 10のメディアを作成しています (14分)
 ④更新プログラムをダウンロードしています (1分)

ちなみに、これはよくない仕様だが、Windows 10にアップグレードできない条件と合致すると、④で止まる。④に到達するまでそこそこ時間を要するので、条件チェックは一番最初にして欲しい。最初1GBのメモリの仮想マシンをアップグレードしようとしたら、以下メッセージで失敗してしましまった。


その後は、ライセンス条項の同意など一般的な内容なので、次へ進んでいけばよく、最終的に「インストールする準備ができました」の画面になる。


インストール

以下のような画面が出てインストールが進んでいく。時間は45分要した。





初回起動

アップグレードが終了すると、初回起動時だけに表示される画面に遷移する。面倒だったので「簡単設定を使う」を選択し終わらせてしまった。




Windows 10の起動とVMware Toolsの再インストール

最終処理が終わると、Windows 10のデスクトップが表示される。



これで通常のPCでのアップグレードは終了だが、VMware仮想環境の場合は、以下を実施する。

 ①仮想マシンをシャットダウン
 ②仮想マシンの設定画面にて「ゲストOS」の項目を「Windows 10 x64」に変更
 ③仮想マシンを起動
 ④VMware Toolsを再インストール

VMware Toolsは、OSのバージョンが変わると、微妙にインストールされるドライバや変更される設定が異なることがあるので、上記を実施している。

なお、上記②の手順について補足だが、VMware Workstation 11には「Windows 10 x64」の選択肢が用意されていた。しかし、ESXiの場合はバージョンによっては表示されないと思うので、アップデートがVMware社から用意されるようであればアップデートする。そうでない場合は、一番近いOS(Windows 8やWindows Server 2012)などを選んで起動することを期待してみるのが良い。
※今回の場合であれば、Windows 7の設定状態でも起動もするし、VMware Toolsも動作した

最後に

これでインストールが完了したので、Windows 10の使い勝手を確認しようと思う。常用できそうであれば、メインPCをWindows 10にアップグレードするつもり。

2015年8月5日水曜日

Lenovo Thinkpad T400のHDDをSSDに換装した件

Lenovo Thinkpad T400は7年前のPCということもあって、バッテリーは既に息絶え、熱暴走も起き、起動に時間が掛かる困ったPCになってきていた。

選択肢としては2つあって、新しいノートPCに買い換えるか、パーツを交換して延命するかだった。そんな時、Amazonからのお知らせ「今ならSSD買うと5%OFFにするよ」とのこと。気づけばSSD 256GBをポチっていた。

せっかくなのでベンチマーク

というわけで、初めてのSSD体験となるので、ベンチマークしてみたという話。T400はHDDにネジ一本外せばアクセスでき、交換は容易だった。さっそく「CrystalDiskMark」を使って測定をしてみた。

◆SSD(上)とHDD(下)

◆HDDベンチマーク結果


◆SSDベンチマーク結果


SSDの圧倒的な性能差異。シーケンシャルアクセスが爆速なのはわかっていたが、HDDでは極端に性能劣化するランダムアクセス(なんと1MB/sもでない)であっても、ある程度の性能を発揮できている。

ちなみにSSDが300MB/sより下で性能限界となるのは、T400がSATA2だから。SATA3であれば、600MB/sが上限となり、このディスクの性能はもっと活かすことができた可能性が高い。

2015年8月4日火曜日

Lenovo Thinkpad T400が熱暴走して落ちまくる件

自宅では2008年ごろに購入したThinkpad T400のノートPCをメインPCとして使っている。当時は結構高いスペックのものを選んだので、その分費用も結構したと記憶している。

既に7年が経過し、今となってはコアも2つしかない貧弱マシンではあるが、HDDのI/Oの遅さ以外はまあまあ我慢できるレベルなので、壊れるまで使いたいと考えている(HDDのI/Oが遅い問題は、別途SSDに換装して概ね解決した)

しかし、使い続けようとした矢先、問題が起きた。

問題とは

SSDに交換するということで、OSもクリーンインストールすることにした。Windows 7 Professionalのインストールは問題なくうまくいったのだが、その後のWindows Updateが始まると、CPUが触れないくらい発熱し、ついには電源がブチッと切れるようになってしまった。そのせいで、Windows Updateが中途半端なところで終了し、イベントログにエラーが出るようになったり、そもそもWindows Updateが動作しなくなったりと散々であった。

ありがたいことにクリーンインストール直後だったので、システム復元を有効にしていたこともあって、電源が落ちる度に復元して復旧させることができたが、かれこれ10回はシステム復旧を行っていた。

「TPFanControl」でFanの回転数を上げる

この発熱の原因は、CPU温度が上昇してもFanが回転していないのではないかと考えた。昔からあるSpeedFanというソフトで温度を測るとCPU温度は80度を超えていて、非常に高温であることはわかったのだが、残念ながらSpeedFanではFanを検出できず測定できなかった。

別のソフトを探したところ、Thinkpad用のFanコントロールツールを見つけることができた。

TPFanControl by troubadix
http://www.staff.uni-marburg.de/~schmitzr/donate.html

ここで「download: latest common version of TPFanControl for Windows 8 / 7 / Vista / XP, 32/64bit, Celsius/Fahrenheit, service/non_service」のリンクからダウンロードする。私がダウンロードした際はVer.0.62だった。

このソフトをインストールすると、「C:\Program Files\TPFanControl」にファイルが置かれる。その中に「TPFanControl.ini」という設定ファイルがあって、これは直接メモ帳などで編集して使うことを想定しているらしい。

最低限気にするのは以下箇所だけで問題ない。温度とFan回転数は好みでチューニングする必要あり。

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StartMinimized=1 // 0を1にする。起動時にタスクトレイに入れる設定

Level=60 0         // 60℃であれば回転数0にする
Level=65 1         // 65℃であれば回転数1にする
Level=70 3         // 70℃であれば回転数3にする
Level=75 7         // 75℃であれば回転数7にする
Level=80 64       // 80℃であれば回転数64にする
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なお、回転数128という記述もデフォルトのiniファイルには存在するが、Thinkpad T400では128を設定すると逆にFan回転数が落ちてしまった。どうやらT400はある程度CPU温度が高くなりすぎてしまうとFan回転数が落ちるという仕様(なのか不具合なのかわからないが)のようだ。

そのため、高い温度でずっと稼動しても温度が下がらないので、熱暴走で落ちる原因になっている。ありがたいことに「TPFanControl」を起動させておけば、高い回転数を維持できるので、熱暴走を防ぐことはできた。

物理的な掃除

そもそも昔はこんなに熱くなかったはずなので、エアダスターを使ってFan周りのほこりを吹き払ってみた。結果、CPU温度は10~20℃も低下し、CPUの使用率が上がっても、温度上昇がゆるやかになり、冷えやすくもなった。

結局、Fanの汚れが熱暴走の直接的原因だった。ほこりを少し吹き払った程度ではそんなに変化はないだろうと当初は思っていたが、考えを改める必要があると感じた。


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